この恋愛話の意味するところですが、古代の結婚が政略結婚であり征服、服従関係のなりたちであると考えると、大国主神 は、何を求めてこの地にやって来たのでしょうか。越の有力者の娘、奴奈川姫を娶って勢力を伸ばしてきたと考える図式
出雲の奴奈川姫伝承
出雲地域でこの奴奈川姫の伝承に触れることは非常に少なく「美保神社」に配祀神として上げられていることと、出雲国風土記に「大国主神が高志の国の奴奈川姫と結婚して御穂須須美命が生まれ、美保神社に鎮座」したと記されているくらいで
奴奈川姫への求愛
古事記では、現在の新潟県糸魚川周辺に勢力を持っていた一族の姫奴奈川姫のに、八千矛神(やちほこしん)という名前で登場する大国主神が 娶いをかけたという恋愛物語が伝わっています。奴奈川姫との間で交わされた歌を通して二神の熱烈
古代祭祀器具としての玉
古代出雲の玉作り工房としては玉作湯神社周辺の遺跡が有名ですが。工房跡、玉の未完成品や砥石、穴を開ける鉄製工具などが出土し、 勾玉や管玉などの玉類が大量に出土しています。これらの工房の原石は近くの花仙山から掘り出した物で、
越の国の大国主神
越の国とは、越前、越中、越後に加賀、能登を加えて範囲のことを言います。今の福井県から富山県、新潟県、山形県の一部に至る古代の広範域の 勢力圏をさしています。古事記に「高志」という地名で出てくる現在の新潟県糸魚川市周辺は、
根の堅州国
須佐之男命が棲む根の堅州国は何処にあるのでしょうか? 1.須佐之男命は高天原時代に「母、伊邪那美命の棲む根の堅州国に行きたいと」泣き叫んでいます。 2.その母、伊邪那美命は黄泉の国に棲んでいる。 3.伊邪那岐命が伊邪那美
統治者、大国主神の誕生
根の国、脱出物語になります。寝込んだ須佐之男命の髪の毛を垂木に結わいつけたうえで部屋の戸口を大石で塞ぎ、須佐之男命の太刀と弓矢、託宣用の琴を 持ち出し須世理姫を連れて逃げ出しました。気付いた須佐之男命は、黄泉比良坂まで追
須佐之男命の試練
まず始めに、蛇に部屋での寝起き。恐れおののく大国主神に須世理姫は、「蛇に噛まれそうになったらこの領巾を三度振りなさい」と蛇よけの呪具を手渡しました。 安全な一夜を過ごせましたが、次はムカデや蜂の部屋に入れられます。またし
根の堅州国訪問
根の国に到着した大国主神は須佐之男命の娘須世理姫に出合いました。直ぐに須世理姫に気に入られ結ばれます。大層麗しい神がお出になったという 須世理姫の報告を聞いたスサノオに命は、それは、葦原色許男(大国主大神)事だろうといっ
八十神の迫害
初期の出雲圏は複数の有力者によって統治されていて、その勢力争いも熾烈であったと考えられます。若年の大国主神が兄神達を差し置いて因幡の八上姫 と婚姻を結んで勢力を拡大したことは、大きな妬みを呼ぶ事になりました。怒り狂った兄
各地に伝わる桃太郎伝説は実は出雲神話から生まれました。
おとぎ話「桃太郎」は、岡山が有名ですが、同様の逸話は各地にも伝わっています。そして「古事記」には桃太郎伝説誕生を予感させるような 場面があります。黄泉国での醜い姿を見られたイザナミの神は怒り、鬼女にイザナキの神を追わせま
国譲りは天照大御神を困惑された長期戦だったようです。
出雲の稲佐の浜で行われた国譲りの談合は、緊迫した状況にはならなかったようですが、国譲りは天照大御神を悩ます長期戦だったようです。 最初の使者の菩比神は、不成功に終わりました。第2の使者、天若日子神も失敗し、そのため雉子を
鳥取市白兎にある白兎神社
海の近くにあり、沖には兎が居たとされる隠岐の島が望めます。 縁結びのご利益もあります。 傷を治してもらった兎は、「あなたが姫と結婚する」と大国主大神に告げます。この予言は的中し、今では神様として祀られています。 &nbs
因幡の白兎を救った大黒様が抱えていた袋の中身
「因幡の白兎」の神話は、広く知られていると思います。ずる賢い兎が痛い目に遭う話ですが、その兎を助けたのが大黒様だったという話です。 この大黒様が、大国主大神のことです。「因幡の白兎」は、「古事記」の中で大国主大神が物語に
三種の神器・草薙の剣は一人前の男になった証
穏やかな大国主大神とは対照的に、荒々しい気性の須佐之男命と倭建命、この二神は、共通点が少なくありません。 苦しみの始まりは、激しい気性を父神に嫌われ遠ざけられたことです。須佐之男命は天界を追放されました。 倭建命は、仕事
大国主大神
大国主大神は、試練を乗り越えるごとに名前を変え、最後には偉大なる神にふさわしい堂々たる名前になりました。 最初の名前は大穴牟遅神(おおおあなむじのかみ)最初の名前で語られる大国主大神はいじめられっ子で、多くの兄弟神 達に
出雲大社國造家
代々世襲で出雲大社の祭祀・国造を務めているの國造家は、この天穂日命の子孫です。出雲大社の祭事に仕える最高位でもあります。 國造家は、南北朝時代に千家家と北島家に分かれ、明治時代以降は、千家家が出雲大社の宮司を歴任していら
出雲大社の祭事の祖になった天穂日命
国譲りの交渉の時に、最初に出雲にやって来たには天穂日命(あめのほひのみこと)でした。大国主大神と意気投合し、 出雲に居着いてしまいました。のちに出雲大社創建でも活躍し、国譲りにも協力しました。元々、出雲とは御縁があったよ
出雲大社の注連縄の謎其の一
苦労と試練の多かった出雲大社の祭神・大国主大神ですが、あのように巨大な注連縄は、何を語っているのでしょうか。? 神話では、高天原まで届く立派な社と出雲大社の本殿も昔は巨大で、そのためにも何度も倒壊しています。また、大地を
出雲大社の注連縄の謎
出雲大社を訪れた人がまず驚くのが拝殿の巨大な注連縄です。何故あれほど太く大きいのか? 21世紀の現在でも未だに謎は、解けていません。注連縄は結界を表し、不浄な物の侵入を禁ずると言われています。 その由来は、天岩屋神話にあ