「一霊四魂」という言葉があります。人間の霊魂は一つの霊と四つの魂で構成されているという考え方です。
一霊とは、「ナオヒ」直霊のこと。四魂とは「荒魂」「和魂」「幸魂」「奇魂」のことです。「一霊四魂」説では、
この四魂がそれぞれの正確を持ち補完し合うものとして存在しています。しかし、多くの神道説では「荒魂」と
「和魂」の二つに大別しています。では、「荒魂」と「和魂」とは、どもようなものでしょうか。
「荒魂」は、霊魂が荒ぶり。猛々しく勇壮な働きを持って現れるときです。神が祟りを及ぼす、天変地異が起こる
不幸が続く時など「荒魂」の活動によるものとされています。一方「和魂」とは、霊魂の穏やか働きを示しています。
「荒魂」とは反対に、神の優しく平和な、愛情に溢れた面を表しています。「荒魂」から「和魂」に変わる性質も
備えています。
霊魂には「和御魂」と「荒魂」の両方があります。