「水天」は仏教の信仰でしたが、日本の水神と習合すると安産の神様として信仰されるようになりました。
天之御中主神は、高天原に最初に現れた神様で、無から生まれた様子から出産を守護すると考えられるようになりました。
水天宮は久留米の水天宮を本宮とする神社で、天之御中主神、安徳天皇、高倉平中宮、二位の尼をお祀りしています。
壇ノ浦の戦いで入水して崩御された安徳天皇と高倉平中宮、二位の尼の御魂を慰めるために、高倉平中宮に仕えた按察使局
・伊勢によって祀られたことに始まります。安徳天皇は、高倉天皇と平清盛の娘である高倉平中宮の皇子で、生後間もなく
立太子し、わずか一歳六ヶ月で天皇に即位し、六歳の時に源平合戦最後の戦いとなった壇ノ浦の戦いで二位の尼に抱かれながら
入水し、史上最も若くして崩御した天皇です。子供を守る神様として信仰されるようになりました。
また、祖母である二位の尼、母である高倉平中宮と共に祀られていることから、母子を守る安産の御神徳があるとされています。
水天宮(安産の神様)