「蟻の熊野詣で」と言われた山岳信仰の聖地・熊野
熊野神は、ユネスコ世界遺産に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成で資産である熊野本宮大社(家都美御子大神)
熊野速玉大社(熊野速玉大神)、熊野那智大社(熊野夫須美大神)に祀られています。熊野神はこれら三社で祀られている
三柱の神様と十二の神々の総称です。熊野権現とも呼ばれています。熊野神の使いである三本足の烏、八咫烏は、神武天皇が
東征の際に熊野で道の迷ったとき道案内をしました。「日本書記」には伊邪那美命が熊野の有馬村に葬られたと伝えられていて
古代より聖地として信仰されています。平安時代には浄土宗と習合し、家都美御子大神阿弥陀如来、熊野速玉大神は薬師如来
熊野夫須美大神は千手観音と考えられて、「蟻の熊野詣」と言われるほど信仰を集めていました。
熊野神(山の神)