地上世界の統治を任された天照大御神の孫
大国主命が国譲りに合意したため葦原中国の統治にいよいよ乗り出します。そこで白羽の矢が立ったのが、天照大御神の孫に当たる瓊瓊杵尊でした。
天照大御神は瓊瓊杵尊に対し、三つの神勅(命令)を与えました。「天壌無窮の神勅」すなわち永久に葦原中国を治めること、「奉鏡奉斉の神勅」すなわち八咫鏡を天照大御神として祀ること、「齋庭の稲穂の神勅」高天原の稲を地上にもたらし育てること、この三です。
こうして三種の神器と稲穂を授けられた瓊瓊杵尊は、神々を引き連れ猿田彦命の道案内により日向国に降り立ちました。天孫降臨の地として、宮崎県高千穂と霧島連峰の一山である高千穂峰に天孫降臨の伝承が残されています。
瓊瓊杵命(ににぎのみこと)