毎年9月10日に行われるこの祭りは、七尾市中島にある久麻加夫都阿良加志比古神社の大祭です。
渡来系と思われる阿良加志比古神を祭神として祀り、越後国一の宮気比神社でも祭られている新羅系の渡来神渡来神都努加阿羅斯止神を配祀しています。町内の各集落に鎮座する19の末社から神輿が繰り出し、猿田彦の先導で、高さ20㍍の深紅の大枠旗やお道具を従え「イヤサーカサー」のかけ声と鈴や太鼓の音も鮮やかに、本社に参入し、拝殿に全神輿が参入し、奉弊式では若い衆が鈴や太鼓を打ち鳴らしそれに合わせて猿田彦が境内一杯に乱舞します。祭典後は本社の神輿を先頭に境内から少しだけ離れた御旅所である加茂原へ移動し、「お練り」が行われ、時計と反対廻りに3回廻ります。「島田くずし」と呼ばれる大技も披露される勇壮な祭りです。

 

お熊甲祭り