旧暦の十月十日(11月は)、全国から神々が出雲へお集まりになります。一般的には「神無月」と呼びますが、ここ出雲では「神在月」と呼んでいます。
国譲りの舞台となった稲佐の浜から上陸された神々は、様々な一年間のご縁について神議されます。一番古い文献は平安時代末の「奥義抄」の「十月(かみなつき)
天下諸々の神、出雲に行きて」という記述があるようです。室町時代には、「神在月」という言葉が辞書「下学集」に登場します。江戸時代中期には確実に
出雲大社の縁結び信仰が広まっていたようです。元禄時代の井原西鶴「世間胸算用」には「出雲は仲人の神」と書かれています。
人々は神々の邪魔にならない様に、静かに過ごします。この期間は「お忌みさん」と呼ばれています。
八百万の神々が集う出雲の「神在月」