酒蔵や酒屋の前にある杉玉。その起源は奈良県桜井市の三輪山に有ります。大国主神が大物主大神(おおものぬしのおおかみ)の名で魂を
三輪山に鎮めたと伝えられています。ご神木である杉の葉を球状にに束ねたものが酒林(さかばやし)として全国に広まっていきました。
大国主大神が祀られる大神神社には、重さ150㌔の大きな杉玉が掛けられています。日本書紀には、御神酒の醸造を司る掌酒(さかひと)に
活日命(イクヒノミコト)が任命されていたことが記されています。杜氏の祖神として大神神社の北方に鎮座する活日神社に祀られて
信仰を集めています。島根が日本酒発祥に地であれば、奈良は本格的な醸造の発祥地といえるのかも知れません。
杉玉の由来