玄関を入って縄暖簾を分けると、広い臼庭(土間)があり、大きな梁が交差する引き抜け天井があります。麻縄を手繰って開閉する引き窓の雨障子、 壁に掛け並べた火消し道具が目に入ります。火消し道具は、旧藩時代に木幡家が抱えていた私設消防隊の遺物のようです。長柄の大きな団扇は「まとい」 として火事場に携行したものらしいです。雨障子の青海波の文様は風雨で痛まないようの蝋を溶かして描いています。縄編みの欄間、黒塗りの格子戸 などどと共に先人の美意識を見ることが出来ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

臼庭と吹き抜け天井