素戔嗚尊が天照大神より高い位置に祀られている配置を見ると、沈の文字を用いた別の意味が考えられます。 当時の出雲の国と、朝廷との関係が垣間見えてきます。天照大神を主とする神々の系譜は、朝廷サイドにたったものであって、この国では違います。 神社から少し歩くと港に出ます。そこから見える島が旧社地の経島です。ウミネコの一大繁殖地として国の天然記念物に指定されています。 もともとこの経島に、日沈宮があったようです。 最近地元のダイバーが海底遺跡を発見し調査が行われています。 毎年八月七日に夕日が海と交わる結びの刻に、神職が経島に渡り祭祀が執りおこなわれます。
日御碕神社の不思議