我が国最古の大社造り
風土記の丘の西に出雲国造の館跡と神魂神社が隣接しています。荘厳な雰囲気の本殿は国宝で、火継ぎ神事も行われる
既存では最古の大社造り神社です。何故か風土記には、記載がありません。国造家の私的斎場の為だったのか?
大社造りの社殿の代表は、出雲大社ですが、最も古い社殿は松江市にある神魂神社(かもすじんじゃ)です。
大社造りの特徴は、切り妻造り、妻入りの形式で地面からの社面までの柱が長くスマートな社殿が特徴ですが
しかし、反面重心が高く不安定な面もあります。創建されたのは平安時代中期といわれています。
祭神であるイザナキ・イザナミが祀られている本殿内部は、彩色絵画に彩られ、天井には五色の雲が九つ描かれて
いるそうです。この九つの雲には面白いエピソードがあり、出雲大社の本殿にも彩色された雲が天井に描かれていますが
七つしかありません。出雲大社の天井絵は元々は八つ描かれていて、その中の一つの雲が神魂神社に飛んでいった
という話が残されています。
遷宮の際に一般公開されていました。今度見られるのは60年後です。
風土記に記載が無い国宝・神魂神社