☆出雲地方の代表的神楽(佐陀神能)
佐太神社の祭礼のひとつで、9月24日の夜に行われる御座替(ござがえ)神事で、翌日にかけて奉納される
舞で、出雲神楽の源流とされています。400年近い伝統を持っています。この神楽は、「七座」「式三番」「神能」
の三部構成で構成されています。「七座」は、剣舞・散供・御座・清目・勧請・八乙女・手草の七番からなる舞です。
面を着けず(直面)、演目に応じて手に鈴や剣、等を持って舞われますが、これは場を清め、神座を設け、神を迎える
といった祭式の次第を表しています。
「七座」は、佐太神社の本殿の三社はじめ境内各社の御神座のごぎを新しい物に取り替える御座替神事の祭に舞われます。
「式三番」は祝いの舞で、能の「式三番」の影響を強く受けています。
「神能」は一二番からなり、大蛇退治を主題にした「八重垣」など古代の神話を題材にした着面の舞です。
面は、基本的には木彫りのものが用いられ、またテンポも穏やかで、全体的に素朴か荘厳な舞だと思います。
出雲の神楽