358本の銅剣出土は、考古学史上まれに見る大発見で、これだけでもかなりセンセーショナルな出来事ですが、実は荒神谷遺跡の大発見にはまだ
続きがありました。その翌年、銅剣が出土した地点からわずか7㍍の地点で、銅鐸6個と銅矛16本が揃って出土しました。銅鐸と銅矛が一緒に
埋納された全国初の例です。埋められていた場所も近く時代的にも同時期であるとの調査結果が出ています。
銅剣と銅鐸、銅矛の埋納には密接な関係があったものと想像できます。

何故同じ埋納抗埋めなかったのでしょうか?
銅剣と銅鐸、銅矛は同じ集団によって管理されていた事が想像されますが、何故同じような埋納抗に同じ方法で埋められていたのに一緒に埋めなかったのか
わざわざ別の埋納抗に分けたのは、埋納する時期にわずかな時間的差あったからでしょうか?
いまでも謎は、解明されていません。

 

 

 

荒神谷遺跡から出土した358本の銅剣の謎其の四