発掘調査によって、数多くの考古学的、学術的な知見が得られた事は、言う迄もありませんが、なぜこれほどまでの数多くの銅剣が埋められていたのか
誰もが、真っ先に疑問に思う事でしょう。しかし、この疑問に対し、明確で説得力のある答えを返す事が出来ていないのも事実です。
銅剣を鋳造した工房であれば、出土した数が多いのも、同じ型式のものばかりであるのも納得出来ますが、ここは明らかに人為的な埋納地で、
埋めるために選ばれた場所です。そこで、神に捧げたという考えもあると思いますが、そのために358本もの銅剣が必要でしょうか。?
全国的に見ても、1本もしくは数本という埋納例の方が圧倒的に多いのですが、出雲の神様を鎮めるのには、数本の銅剣では無理だったのでしょうか。
荒神谷遺跡から出土した358本の銅剣の謎其の三