たたらの歴史
我が国における人々と鉄との出会いは縄文時代末期に中国大陸から伝えられたものと考えられています。
弥生時代初めには、鉄素材を輸入に頼りながらも国内で鉄器の加工生産が開始されました。
一説には、弥生時代後期になると、小規模ながら製鉄が開始されたとされています。
各地で製鉄遺跡が発見されるのは、古墳時代後期からの例が多く、この時代に日本各地で鉄の生産が
本格的になってきたと考えられています。
初期の頃の原料は、鉄鉱石の場合が多く、以後、砂鉄も加わりやがて砂鉄が主流になります。
中国山地で盛んになる粘土製の炉に木炭と砂鉄を入れ鉄を作り出す「たたら製鉄」の技術も
古墳時代後期から始まったと考えられています。

 

 

 

たたら鉄の道