祭祀の象徴「琴」ゆかりの山
島根県飯石郡飯南町の東側に位置し、標高1014㍍最近は人工降雪スキー場やキャンプ場、また温泉施設の完備した宿泊施設でも人気があります。
「出雲国風土記」にはこの山の峰に窟(いわや)があり、その中にアメノシタツクラシシ大神の琴があったと記されています。琴の長さは
7尺(約2.1㍍)にも及んだそうです。
登山口から山頂まで約1時間。(人工降雪スキー場の左脇を登って下さい。)途中8合目付近には大神岩、山頂付近には女夫岩と呼ばれる
巨岩があります。女夫岩の間を抜けると琴引神社に到着します。祭神は大國主命で、安産や虫封じに御利益があるとされています。
琴は、古墳時代より祭祀の道具として使われていたと考えられています。オオクニヌシの琴と関わりのある山の実態を明らかにするために
発掘を含む学術調査も試みられています。
琴引山