山葡萄交配品種のワインは品種特性として酸味が強く価格も1000円代のものが多いので、食事と楽しむのに良いワインです。奥出雲葡萄園の名を知らしめたシャルドネは、
香りに気品があり素晴らしいのですが我々一般人にはいささか高いので何かの記念などに開けたいところ。このヨーロッパ品種による3000円台のワインに値段相応の価値を
認めるかは人それぞれとは思いますが、少なくとも購入して失望するような品質でないのは確かです。
ただ、どうしてもワイン誌などではシャルドネが有名になりますが、個人的には山葡萄交配品種のワインの価値についてもう少し掘り下げて言及してくれるところがあっていい気がします。
確かに国内・国際コンテストに出品して高順位の獲得は難しいワインかもしれませんが、奥出雲葡萄園のコンセプトを栽培・品質で体現しているのはむしろこちらのように思えます。
醸造に妥協はありませんがワイナリーはそんな堅苦しい場所ではなく、とてものどかで従業員の方々も大変に親切です。また「食の杜」では豆腐やパンなどが製造されており、
これも安心・安全というだけでなく大豆や小麦本来の味を堪能できる品質です。古い一軒家を移築した宿泊施設もあり、比較的安い値段での宿泊も可能と設備は充実しています。
景観もよく、都会の喧騒に疲れた人には素晴らしい静養の場所となることは間違いありません。
深い山々と、澄んだ空気。この素晴らしい環境で生まれ育ったワインを、ぜひ景色と共に楽しみたいものです。
今後が楽しみなワインセラー