ワインの瓶底が凹んでいるのは、そこに澱を貯めてグラスに注いだ時に澱が入らないようにするためですが。澱の無いシャンパンのボトルも底が凹んでいるのは何故でしょう?
シャンパンのボトルには、6気圧もの圧力がかかっているそうです。これは、水深50㍍の水圧と同じです。この巨大な力を分散させるために底が凹んでいます。
例外があって、ルイ・ロデレール社の最高級品「クリスタル」は底が平らになっています。これには、ロシア皇帝アレクサンドル2世が「下々が飲んでいるものと差別化し
クリスタル・ガラスのボトルに入れろ」と命じ特注品として製造されました。瓶底に凹みが有ると、毒や爆発物を隠される危険性があるので、底を平らにしたという説もあります。
6気圧を受け止めるボトルはがっちりとし、クリスタルの底は分厚く、シャンパンのボトルの中では一番重いです。こんな歴史的背景があったようです。
レーニンらがロシア革命を起こし、アレクサンドル2世の2世代後のニコライ2世が処刑され、ロシア皇帝が無くなりますが。貧乏労働者の味方レーニンは、大富豪のシンボル
であるクリスタルをものすごく好んだそうです。
ボトルの凹み