これは承久の乱で隠岐にご配流になられた後鳥羽上皇が牧畑を散策の折、牛が角と角をからませて
戯れているのをご覧になり大変喜ばれ、失意の上皇をお慰めするために里人たちが、天覧に供したのが
始まりと言われ、日本最古の闘牛でもあります。

黒光りした1トンにも及ぶ強そうな牛が激闘し、時には数時間にわたる死闘が繰り広げられ、意地と誇りを
 かけて勝負に挑む男たちの魂のぶつかり合いでもあり、隠岐ならではのドラマです。
 本場所は年3回ほどあり、前夜祭から始まり本番・後夜祭で終わり、昔は3昼夜かけたもので、
娯楽の少ない島ではビッグイベントです。勝敗はお尻を向けて逃げた方が負け、賞金は出場料として負けた
牛のほうが多くもらえます。負けた牛はもう使い物にならなく、勝った牛は高く宇和島などに引き取られます。
えさ代や宴会となると奥さんの了解がないとできなくなります。

 

隠岐島独特、牛突き