≪牛突きの起源≫
 流人の島として名だたる要人を迎えていた隠岐島に、1221年(承久3)、後鳥羽上皇が御配流になられた時のことです。
島前の中ノ島(現在の海士町)の牧畑で、上皇は子牛が角をからませて戯れている情景をご覧になりことのほか喜ばれたご様子だったそうです。
それを知った里人衆は、上皇の御心をお慰めしようと、強そうな牛を集めて闘わすことしました。これが隠岐の牛突きの起源であると伝えられています。
島の重要無形文化財に指定されている「牛突き」は約780年の伝統を誇り、日本で最も古い歴史をもちます。
それから780年、民衆の楽しみ、神への奉納と姿を変えながら現代の隠岐にも脈々と受け継がれている。
現在、島では70頭前後の牛突き用の牛が飼われている。1トン近い黒毛牛がぶつかり合いはまさに真剣勝負。
観客は思わず手に汗を握り、会場は熱気に包まれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隠岐島の牛突き