隠岐の古典相撲は、神社の遷宮やトンネル完工など島をあげての慶事を祝うために行われています。
歴史は古く約300年前の神社改築の相撲奉納が始まりと伝えられ、一時は途絶えていたが、
昭和47年有志が「隠岐古典相撲」として再興し、今まで13回を数えたいます。古典相撲の開催が決定すると、
島民全ての人たちがなんらかに関わっており、約一月間の練習期間を含め、島が一つになる様子が解ります。
 隠岐古典相撲は徹夜で行われ、大人から子どもまで300番を超える取り組みが続きます。
役力士の勝者には土俵の四隅に建てた柱が与えられることから「柱相撲」とも、また同じ力士が2番連続して取り組みを行い
先に勝った方が2番目は相手に勝ちを譲り、必ず引き分けにすることから「人情相撲」とも呼ばれています。
大会を開催する地元である“座元”と、これに対戦する近隣地域の“寄方”に分かれて地域同士の熱い戦いが繰り広げられます。
隠岐の海も、きっと経験していると思います。

 

隠岐古典相撲