出雲大社の創建は古く古代まで遡ります。様式も独特で、大社造りと呼ばれています。
特徴は、切妻造で妻入りです。切妻造とは屋根の形式の一つで、本を開いて伏せた時のような屋根の形です。
妻入りとは、三角形になっている側面に入り口を付けているような様式です。
内部の中心に柱が置かれ、この柱を心の御柱と呼ばれています。
出雲大社の神殿の平面図は、四隅と四辺の中心にそれぞれ柱が置かれ、そして心の御柱を加えて九本の
柱が配置されています。
出雲大社の本殿内部は、「田」のような形の仕切られています。出入り口は南側の右側に有ります。
オオクニヌシは出入り口の方を向いているのではなく(南側、拝殿の方向)西側(日本海の方向)を
向いて鎮座していらっしゃいます。
何か意味があってこのような座り方になっているのでしょうか?
どうやら海と深い関係があるようです。出雲大社の西方には、古事記に出てくる国譲りの神話の舞台
稲佐の浜があり日本海が広がっています。其の遙か先には、九州があり北部九州には宗像三女神の
タキリビメがいらっしゃいます。オオクニヌシとタキリビメとは婚姻関係にあり、そのことも関係
しているのかも知れません。

 

出雲大社の祭神オオクニヌシは横を向いています。