出雲大社(千家尊祐宮司、出雲市大社町)
本殿の天井にある「八雲之図」が、昭和の遷宮以来、約六十年ぶりに公開されました。。
「八雲」とされながら七つの雲が描かれ、多くの謎に包まれている同図をめぐり、注目が高まっている。

同図は、現在の本殿が造営された延享元年(一七四四年)に完成しており、当時の絵師・竹内随流斉甫記
によって描かれた。本殿天井に、赤や青、黄、紫などの色とりどりの雲が七つ描かれている。

なぜ「八雲」なのに七つの雲が描かれているのかという理由は明らかになっておらず、神魂神社(松江市)
の天井の雲が九つあることから、中には、「一つの雲が神魂神社へ飛んでいったのでは」と話す人もいる
という。

また、よく見ると、一つだけ向きが異なっている雲もあり、そのいわれも判然としていない。

一番大きな雲は「心の雲」とされ、一カ所だけ黒い部分があり、ダルマの目入れのように一番最後に墨を
入れる際に、天下泰平など祈る「心入れ」が行われたと伝えられています。

出雲大社本殿の天井絵