9.出雲国造家の通り名
出雲大社北島国造家は、安元2年(1176)に出雲大社の仮殿遷宮を斎行された第48世国造宗孝臣以来、通り名として「孝」(のり)を用いてきました。
現第80世建孝(たけのり)国造まで実に百数十年を数え、代数にして32代に及んでいます。国造家が両家に分立したのが康永2年とすれば、分立の167年前、
代数にして8代も前から「孝」の字を使用して今日に及んでいるわけです。
『神道大事典』には出雲国造の系譜が次のように紹介されています。
天穂日命―武夷鳥命―櫛瓊命―津佐命―櫛?前命―櫛月命―櫛?鳥海命―櫛田命―知理命―毛呂須命―阿多命―氏祖命―襲髄命―来日田維穂命―三島足奴命―意宇足奴命―
宮向―布奈―布禰―意波苦―美許―叡屋―帯許―果安―広島―弟山―益方―国成―人長―千国―兼連―旅人―豊持―時信―常助―氏弘―春年―吉忠―国明―国經―頼兼―宗房―
兼宗―兼忠―兼經―宗孝―孝房―孝綱―政孝―義孝―泰孝―孝時―清孝
清孝より孝宗(千家氏)貞孝(北島氏)の両家出づ。
(北島氏)
貞孝―資孝―幸孝―高孝―利孝―雅孝―秀孝―久孝―廣孝―晴孝―恒孝―兼孝―道孝―直孝―惟孝―明孝―宣孝―起孝―従孝―全孝―脩孝―齋孝―貴孝
(千家氏)
孝宗―直国―高国―持国―直信―高俊―豊俊―高勝―直勝―慶勝―義廣―元勝―尊能―尊光―尊房―直治―宗敏―廣満―豊昌―豊實―俊勝―俊秀―尊之―尊孫―尊澄―尊福―尊紀―尊統
出雲大社北島国造家の歴史9