斐伊川の上流にあり、ヤマタノオロチが住んでたとの伝説が残る。岩には、オロチの足跡と言われる痕跡も。
その昔、姫達を次々に襲った恐ろしい八岐の大蛇が棲んでいたと伝えられる所
斐伊川の源流、鳥上の峯に高天原から天降ったスサノオノミコトが、ヤマタノオロチを退治しクシイナダヒメと結ばれるという「ヤマタノオロチ退治」。
この神話にまつわる伝説地が、県内にはゆかりの地が50カ所以上もあるという。
天が淵の岩に「蛇帯(じゃおび)」と呼ばれる青と赤の筋になっている部分があり、ヤマタノオロチの足跡といわれていたが、現在ではほとんど見えなくなっている。
日本書紀では八岐大蛇、古事記では八俣遠呂智と記載され、遠呂智の3字は音で読むと注がある。また遠呂智は、大蛇ではなく正体不明の怪物という。
その姿は一つの体に頭と尾が八つ、眼は赤いほおずきのようで、腹は常に血で濡れ爛れ、背は苔生し松や檜、杉が生え、八つの丘、八つの谷にわたる巨体を持つという。
案内板の説明によると、8ケ所の周辺地が書かれているが、山は御室山と万歳山が登場する。
この近くに万歳山(ばんざいさん)があり、足名椎(あしなずら)と手名椎(てなずら)が姫とともに住んでいたのだと伝えているようだ。
古事記には、素戔嗚尊が大蛇に八塩折りの酒を飲ませ寝込んでいるところを、剣を振るって切り裂き退治した。
この時大蛇の尻尾の中から出てきたのが、草薙の剣だそうです。
天が淵(あまがふち)