日御碕の西に浮かぶ「経島(ふみしま)」は、出雲風土記にも登場する伝説の孤島。白い石灰質の柱状節理が積み重なったような姿が、経典を重ねたように見えることから、
この名前が付いたと言われる国の天然記念物です。
この島で有名なのが、11月になると北方から飛来する「ウミネコ」の繁殖地であること。現在では数千羽のウミネコが集まり、巣作りと子育てを得て、7月頃に飛び立つまで、
この場所で群れをなして生活しています。見学には、まずグラスボートへ乗船。伝説となりつつある鳥をぜひ海上から眺めてみませんか?
この島は日御碕神社の神域として神職以外の一般の立入りは禁止されており、年に一度8月7日の例祭の時のみ、宮司だけがその島に舟で渡ることができます。
別名夕日の祭りといわれ、天と地と海が織り成す壮大な経島の夕景はまさに神ご降臨といった雰囲気に満ち、刻一刻日が沈む中で執り行われる様子は神々しさが漂います。
歴史的には、いまだ解明されていませんが、昔は陸続きでつながっていたようで、経島の下を人工のトンネルの様な形をした洞窟で結ばれています。
このトンネルを通り日御碕神社の神主さんが、夕方祭事を行っていたようです。
☆船上から見る国の天然記念物「経島」 国内でも稀少なウミネコの生息地へ