米子市内にはもう一カ所、スクナビコナを主祭神とする。
天神垣神社(米子市淀江町福岡)があります。
戦国時代、兵火のより焼失したのですが、天正年中に再建されたものです。
焼失前は大社で、社領地があり広大な神社だったと伝えられています。
神社周辺には、数百の古墳群があり一帯は古来から多くの人が住む地であったことを物語っています。
境内にある日本最大の石馬8体長1.5メートル、国の重要文化財指定)の出土が、この地が要であったことの証だと思われます。
一人になったオオクニヌシが不安を漏らすと、海上を照らし近寄ってきた神が「私の御霊を丁重に祀るなら、共に国作りを完成させよう」といいます。
これが御諸山(三輪山)に鎮座する神です。この後の「オオトシの神裔」は省略します。
オオトシは、スサノオとカムオオイチ姫の間に生まれた子とされています。
天の真名井(鳥取県米子市淀江町高井谷)
天神垣神社から西へ1㎞程の所に、天の真名井があります。
古事記では「高天原にある神聖な泉」としていますから、一般庶民の住む葦原中国にはないはずです。
しかし、全国的に豊かな沸き水の水源にこの名前が付けられています。
日量2.500トンの水量があります。
出雲大社にも同じ名前の天の真名井があります。
オオクニヌシ「スクナビコナと御諸山の神」