御井神社や阿蛇萱神社の存在は、ヤガミ姫が因幡と出雲の間を行き来していたことを意味します。170㎞近い距離ですから、女性の足ですと5~6日の旅です。彼女が行きも帰りも休んだとの伝承が残る温泉があります。

湯ノ川温泉(島根県出雲市斐川町学頭)
日本三大美人の湯だそうです。温泉地域内に八神神社がありますが、この神社は故事にちなんで湯の川温泉の有志の皆さんが作った物で、神社庁に関係する物ではありません。










ヤガミ姫は、因幡へ訪ねてきた出雲の若者の中からオオナムジを選びました。美しいと評判ですが、出雲の若者達が婿にになりたいと押し掛けて来るのですから、ふつうの娘ではなかったはずです。彼女の父親は因幡国一帯を取り仕切る実力者だったのでしょうか?
ヤガミ姫の実家は、鳥取市用瀬町安蔵と伝えられています。

ヤガミ姫の崩所と伝えられているのが、売沼神社(鳥取市河原町曳田)です。
売沼神社は、曳田川と先代川の合流点から、曳田川を少し遡った所にあります。川が神社のある場所で大きく曲がっており、社地としては不自然な感じがします。元々は川向こうの山の中腹にあったらしいです。
また、その山にはヤガミ姫の御陵とされる古墳があるそうです。

売沼神社より少し北の倭文(鳥取市)は、オオナムジが恋文(恋歌?)をしたためた場所。倭文の対岸の円通寺(鳥取市)は、お寺ではなく地名です。
オオナムジとヤガミ姫が思いを通じさせた場所と伝えられています。

用瀬の少し北が智頭町で、律令時代には、イアナギが禊祓をした時に生まれたチマタと同じ名前の駅がありました。




















































地元に息づく八神姫伝承!!